ゲルマニウムは血行促進に本当に効果があるのか

ゲルマニウムの真実

ゲルマニウムを含む健康食品を摂取して死亡した例もあります。無機ゲルマニウムは生死に関わるような副作用がありますが、1970年代後半からのゲルマニウムブームにて、当初から無機ゲルマニウムの飲用は腎臓等に障害を発生させるとの研究結果がすでに報告されていたにも拘らず、一部の業者が無機ゲルマニウムを有機ゲルマニウムと偽って飲用として販売したために事故が発生し、1998年10月には厚生労働省が各都道府県に対しゲルマニウム含有食品についての注意喚起を行いました。

 

なお、たとえ有機ゲルマニウムであろうとも経口摂取による健康障害や死亡例が報告されており、絶対の安全性はいまだ確立されていないのが現状です。

 

有機ゲルマニウムの中で唯一医薬品として認められているものにプロパゲルマニウムがありますが、ウイルス性のB型慢性肝炎に対する有効性が認められるものの、前述のような健康障害や死亡などの危険性についての警告文が付されており、消化器系の各種症状(腹痛、下痢、口内炎等)、うつ、月経異常、脱毛等の副作用があるとされています。

 

ある有機ゲルマニウム製剤の経口投与により癌に効果があるという研究もありますが、こちらも不明瞭な域を脱しておらず、臨床試験に携わった多くの研究者達によって危険性が提示されています。